くま、喰らう冬

先日、群馬県は上野村へ出かけてきました。

高崎駅から村のバスで雪深い山奥に向かうこと、
1時間くらいだったでしょうか。

とはいえ、秩父出身の私から言えば、
同じような山並みと、街並み、外気は寒いけど、あったかい人。

今回出かけてったのは、
今年も「新たな多数派の形成をめざす上野村シンポジウム」が行われたからです。

すでに今回で5回目。
去年から参加している私たちのきっかけも、多くな人がそうであるように、
上野村に二地域居住している哲学者の内山節(たかし)さんでした。

『<創造的である>ということ』上巻「農の営みから」農文協(2006)にて、
農業というのはただ作物を作るというのではなく、
その地域の景観の一部であって、その土地の風習やらならわしなどを形づくる、
地域の一部を担う生業であると。

たとえば、WEBの会社に勤めていれば、
たいていパソコンがあれば、どこでも仕事ができます。
しかし、農家(百姓)というのはどんな場所ででも、野菜を作る
という職業ではないのだというのを感じさせてくれた本でした。

去年のシンポジウムでは、
村外、村内の人が小学校に集まり、まさにシンポジウムといえるような、
パネルディスカッションや、分科会を行いました。

今年は、少し趣向を変えて、
もっと“個人的に”上野村を知る、イベントになっていました。
▼私たちが参加したのは、「八紘さんち」。

yahiro

長年、ニホンミツバチの養蜂を営んだり、
上野村が体験できるようなワークショップができる民宿を営んだり、
とってもお話が大好きな上野村生まれ、上野村育ち。
上野村の今と昔をミツバチを絡めながら、丁寧に話してくれました。

最後には、民宿「不二野家」さんで、参加者と村民で集って、
熊の肉、猪の肉、鹿の内臓をいただきました。

▼やわらかくて脂身もミルキーな熊の肉

くまの肉

ママンカでも、個々の出会いやつながりの大事さを学びますが、
まさに今地方とのつながりでも大事なのが、
個々のつながりなんじゃないかなって思ってます。

八紘さんや、不二野家さんや、
このイベントの「おてんまの会」会長の黒沢さんだとか、
そういう“個”の出会いが、また行こう!につながるのではと思ってます。
ふつうのつながりじゃなくて、ちょっとストロングなやつ。
そんな付き合い方をやっぱり目指したいぜ、ママンカー!


熊を食べてちょっとパワーアップの
こいでより

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